芋焼酎の「甘口」はどう決まる?麹の色の違いと味わいの雑学
「芋焼酎はどれも同じで、ただ強いお酒だ」と思っていませんか?
実は、使われる麹の色ひとつで、口当たりや甘みの感じ方は劇的に変わります。
焼酎造りの手順として、まず米や芋に麹菌を植え付ける工程がありますが、ここで黒麹を使うか白麹を使うかが、味の分かれ道になるんです。
例えば、弊社がおすすめする「伊佐美」や「黒伊佐錦」は黒麹仕込みです。
黒麹は、もともと泡盛に使われていた菌で、非常に力強い性質を持っています。
仕事の手順としては、温度管理が非常に難しく手間がかかりますが、その分、サツマイモのどっしりとした「甘口」のコクを引き出してくれます。
ロックで飲むと、氷が溶けるたびに芋の香りがふわっと広がり、深い余韻を楽しむことができます。
一方で、「伊佐錦」や「伊佐大泉」に使われる白麹は、非常にデリケートです。
こちらは優しく軽やかな「口当たり」を生み出すのが得意。
芋のクセを抑えつつ、お米のような柔らかな甘さを残してくれます。
こちらは「先割り(あらかじめ水で割って寝かせておく手法)」でいただくと、驚くほどまろやかになり、食事の邪魔をしません。
「今日はガツンと芋の甘みを感じたいな」という時は黒麹を。
「スッキリと何杯でも飲みたいな」という時は白麹を。
このように麹の種類で選ぶのが、通の買い方です。
こうした背景を知ると、度数25度という数字以上に、味の奥行きを感じていただけるはずですよ。